血圧を下げる薬と降圧剤服用中の血液検査

現在我が国の高血圧患者の数は、約4300万人です。50歳以上では2人に1人が高血圧です。

人の動脈は加齢と共に硬くなりますが、血圧が高すぎる状態が長く続くと、動脈硬化を促進します。動脈硬化となった血管は破れやすくなり、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などを引きおこすリスクが上がります。

これらのリスクを回避するために、血圧を下げる必要があります。減量や減塩などの生活習慣の見直しだけで適正血圧になる事もありますが、それだけでは血圧をコントロールできない場合もあります。

そのような場合には血圧を下げる薬、降圧剤を使います。降圧剤にはいろいろな種類があります。
「あの医者は、また何種類も降圧剤を出して、薬漬けにしようとしている」、「あの医者が何種類も薬を出すのは、儲けたいからではないだろうか」などと思う患者さんも少なくないようですが、それは違います。

1種類の降圧剤を沢山飲むよりも、種類の違う降圧剤を少しずつ飲むほうが、副作用が出にくいのです。

また、「血圧が高いのだから、血圧だけ測れば良いのに、時々血液検査までする」と、またまた「儲けたいからではないのか」と、疑いを持つ患者さんもいるようですが、降圧剤の副作用が出ていないか、チェックするためです。

血圧を下げるために薬を服用している場合は、血液中のカリウムの低下はないか、糖尿病や高脂血症、になっていないか、肝機能の低下はないか、などをチェックするため、カリウムやナトリウム、血糖値、中性脂肪やコレステロール、AST、ALT、尿酸などを血液検査で調べます。

薬を出すだけで後は何もせずに放置する医者よりも、きちんと定期的に血液検査をする医者のほうが、信頼できる医者だと言えます。